政治的行動

 

6.人権

 

6.0  人権および諸々の自由の否定は、貧困および政治的非力と不可分の関係にある。 何百万人もの人々が差別、脅迫、恣意的な拘留、暴力や死の犠牲にさらされている。世界中の政府の4分の3は過去3年間に拷問を行った。

 

グリーンズのメンバーは、
 

6.1  世界人権宣言、経済的・社会的および文化的権利に関する国際規約、市民権および政治的権利に関する国際規約、国際労働機構(ILO)の諸条約、その他の権利や諸々の自由を保護するための国際的な手段を支持する。私たちは、これらの権利が普遍的で不可分のものであり、各国政府はそれらを支持する義務を負うと考える。

 

6.2  政治的主張を問わず、あらゆる独裁体制および人権を否定する政権を非難する。

 

6.3  地域社会を通じて人権意識を促進させ、国連人権委員会やその他の条約執行機関が、十分に資金を調達できるよう働きかける。

 

6.4  世界人権宣言に、健全な自然環境を享受する権利、世代を超えた自然資源および文化遺産の継承権を、修正案として追加するよう求める。

 

6.5  女性が差別もしくは強制を受けることなく、自ら適切とみなす手段により出産を抑制することを含めた、女性の自己決定権を支持する。 また女性に対する差別の撤廃に関する条約(CEDAW)を支持し、非加盟国にこれ以上遅延することなく加盟を促すとともに、条約を批准するよう働きかける。さらに加盟国に対し、あらゆる留保措置を撤廃するよう働きかける。

 

6.6 先住民族の自己決定権、土地所有権、および自己自身の生活の糧を得るための、人道的で環境上持続可能な技術を用いた、伝統的な狩猟および狩漁を行う権利を支持する。さらには先住民が彼ら自身の国際組織を設立し、それを通じて交渉にあたる運動を支援する。

 

6.7  「先住民の権利に関する国連宣言」を、先住民が受け容れる最低限の基準として支持するとともに、先住民が彼ら自身の国際組織を設立し、それを通じて交渉にあたる運動を支援する。     
 

6.8  拷問執行者はつねに説明責任をもつべきことを要求し、国際刑事裁判所の支援の下で、国際陪審団員が判決を下す前に、自国の内外において、彼らを法廷に立たせるためのキャンペーンを実施する。

 

6.9  伝統的ないしは宗教的な身体断傷行為を含め、拷問や刑罰あるいは他の行為による、個人の完全な身体に加えられるいかなる暴力にも反対する。

 

6.10  世界規模で死刑制度の廃止を要求する。

 

6.11  国家による暴力の犠牲者であるか、独立武装集団による犠牲者であるかを問わず、すべての避難民が、1951年の避難民の権利に関するジュネーブ条約にしたがって正しく処遇され、公正な措置を受けられるよう、各国政府に要求する。また避難民自身が恣意的に拘留されないよう、避難民自身が基本的人権の侵害を受けたり、もしくは死や拷問、その他の非人道的な処遇を受ける危険に直面している国に帰還させられないよう、各国政府に要求する。

 

6.12  集団国外追放の禁止を求める。

 

6.13  すべての労働者が、安全で、労働において公正な報酬を受ける権利、さらに労働組合を組織する権利を持つことを支持する。

 

6.14  子どもが労働する必要なく成長する権利を支持するとともに、子どもや青少年の勤労開始年齢の下限を設定することを支持する。

 

6.15  ホモセクシュアルの解禁を要求し、ゲイやレズビアンが、彼ら自身のライフスタイルを有する権利、およびホモセクシュアルな関係に対する平等の権利を支持する。

 

6.16  真の参政権を含め、障がい者が社会において対等な立場で生活し、就労する機会を拡大するよう働きかける。

 

6.17  言語的マイノリティが、彼ら自身の母国語を使用する権利を支持する。