■グローバル・グリーンズ憲章 (2012年4月・ダカール改訂版) 日本語訳

 

― グローバル・グリーンズとは、緑の政党および政治運動の国際ネットワークである。
 

<目次>
 

序文
諸原則
 エコロジカルな知恵
 社会的公正
 参加民主主義
 非暴力
 持続可能性
 多様性の尊重

 

政治的行動
 1.   民主主義
 2. 公正さ
 3. 気候変動とエネルギー
 4. 生物の多様性
 5. 持続可能性の諸原則にもとづく経済的グローバリゼーションの制御
 6. 人権
 7. 食糧と水
 8. 持続可能な計画
 9. 平和と安全保障
 10. グローバルに行動すること

 

 

 (以上 翻訳 今本 秀爾エコシア・インターナショナル

 

※【参考サイト】

    グローバル・グリーンズ憲章 2012年 ダカール改訂版 日本語訳(PDF版)

  グローバル・グリーンズ憲章 2012年 ダカール改訂版 オリジナル(英語)

  グローバル・グリーンズ憲章のページ (英語)

  グローバル・グリーンズ憲章2001のページ (英語)

 

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■グローバル・グリーンズ憲章 (The Global Greens Charter) とは 

 

   世界の緑の党、緑の政治政団体が集まる国際組織「グローバル・グリーンズ」(Global Greens)の共通行動目標を定めた憲章で、「序文」(Preamble)・「諸原則」(Principles)・「政治的行動」(Political Action)の3部分から構成されている。

 

  「諸原則」では、「エコロジカルな知恵」「社会的公正」「参加民主主義」「非暴力」「持続可能性」「多様性の尊重」という、世界政治に対する緑の政治の6つの基本的立場(ヴィジョン)が示されている。 

   「政治的行動」の章は、1.民主主義、2.公正さ、3.気候変動とエネルギー、4.生物多様性、5.持続可能性原則にもとづく経済的グローバリゼーションの統制、6.人権、7.食糧と水、8.維持可能な計画、9.平和と安全保障、10.グローバルに行動すること、の10項目から構成され、それぞれの項目ごとに計128項目の行動原則がまとめられている。 

 

   この憲章は、2001年4月にオーストラリアの首都キャンベラで開催された第1回グローバル・グリーンズ世界大会の場で討論され、制定された。主催国であるオーストラリア緑の党の主導で、憲章策定のための作業部会がまとめられ、半年以上に及ぶ準備や議論の末、多くの修正案を付して集約されたものである。 

 

   この憲章の草稿は、1992年のリオ・デ・ジャネイロでの国連地球サミットの「リオ宣言」、1999年メキシコのオアハカにてまとめられた「国連ミレニアム宣言」、1998年の「全米緑の党連盟(FPVA)とアフリカ環境政党連合との協定文書」、全米緑の党(FPUS)・カナダ、台湾緑の党の「10の基本価値」(The 10 Key Values)、199年4月の「地球憲章」(第2草稿)、メキシコ緑の党の「結党宣言原則」、ブラジル緑の党の「基本価値」、欧州緑の党の「4つの基本支柱」(4 Pillars)(1980年)を含む各党の基本原則、ニュージーランド緑の党憲章、オーストラリア緑の党憲章、タスマニア連合グループの憲章「新しい倫理」(1972年)、ニュージーランド価値党のマニフェスト「明日を超えて」(1975年)などのテキストを参考にして作られた。

 

    2012年4月に開催された第3回グローバル・グリーンズ・ダカール大会(セネガル)では、11年ぶりに同憲章の見直しが行われ、データ数値や詳細な表現の変更を含め、キャンベラ初稿から10年あまりが経過した国際情勢の変化を反映させた修正版が制定された。

 

(文責 今本 秀爾エコシア総研